ロードバイクのテント選びとおすすめのテントをチェックしてみましょう。最近ブームとなっているのがロードバイクでキャンプ用具を運んで行うソロキャンプです。
しかしロードバイクに搭載できる荷物の量には限りがあるため、キャンプ用具は事前によく考えてから購入する必要があります。
ここではロードバイクでのソロキャンプにおいて特に選び方が難しい、テントについて説明します。
この記事に書いてあること
ロードバイクでキャンプに行こう
ロードバイクには本来、前カゴやリアキャリアといった荷物を搭載するスペースが存在しません。
しかし「バイクパッキング」といって、車体に直接括り付けるタイプの収納を駆使することによってロードバイクでもキャンプを行うのに十分な装備を積むことができます。
また日本のキャンプ場の入り口は舗装された道路でつながっていることがほとんどであるため、ロードバイクでも問題なく郊外のキャンプ場まで自走することが可能です。
キャンプでテントは重い物の1つ
ロードバイクでキャンプ用の装備を運ぶ際に重要になるのが、必要最低限の装備を見極めることです。
その中でも重い装備の代表であるテントの選び方は何よりも大切になります。
調理器具や工具などをいくら厳選して重量を切り詰めたとしても、重いテントを選んでしまってはまるで意味がなくなります。
また、小さく収納することができないテントの場合そもそもロードバイクで運べない可能性もあります。
そのためロードバイクでのキャンプを計画する上で、まず最初に決めておくべきなのがテント選びであると言えるでしょう。
自転車キャンプテントの選び方
ここからはロードバイクでのキャンプに最適なテントの選び方について、具体的な要素を挙げながら検証していきます。
全ての要素を完璧に満たしている必要はありませんが、事前にそのテントの長所や弱点を知っておくと走行時やキャンプ本番の際に戸惑うことがなくなります。
大きさ重さがポイント
もっとも注意するべきなのはテント自体の大きさと重さです。
テントの大きさについては設置した場合と収納した場合、両方の大きさをきちんと確認しておくことを忘れないようにしましょう。
購入時に寸法を調べるのはもちろん、購入後に広い場所で一度組み立てのテストをしておくことをおすすめします。
キャンプ用のテントは基本的に一枚のシートを山形に張って作るシングルウォールと、インナーテントの上にフライシートを被せて二重構造にするダブルウォールに分けられます。
シングルウォールの方が単純なため小さく軽量ですが、雨風や湿気を防ぐ快適性はダブルウォールの方が優れています。
最低でも2人用がいい
ロードバイクでのキャンプで忘れてはならないのが、駐輪についてです。
高価なロードバイクをキャンプ場の駐車場に一晩置いておくのは危険なため、可能な限りロードバイク本体と一緒にテントに入って休むことが推奨されます。
そのため、例えば主に登山用に使われるような極端に狭い1人用のテントだとロードバイクを置くスペースが確保できません。
テントは最低でも2人用のものを購入し、就寝スペースと荷物を置くスペースを別々に用意できるようにしましょう。
重量は3kg以下
他のキャンプ用具や着替えなどを一緒に運ぶことを考えると、テントの重量は3kg以下に抑えたいところです。
有名メーカーのテントであればダブルウォール型でも2kg前後のものが揃っているため、重量と価格を比較しながら選ぶようにしましょう。
またロードバイクで自走する以上は自身の脚力や運転技術も判断材料に入ります。
普段から重い荷物を積んで走ることに慣れている人であれば3kg近いテントを積んでも問題なく自走できますが、不慣れな人だと事故につながる恐れもあります。
脚力に自信がないのであれば、なるべく軽いテントを選んだ方がいいでしょう。
収納サイズ50cm以下
テントの収納サイズは50cm以下を目安に選びましょう。
自動車への車載を前提としたテントだと50cm以下にならないことがあるので要注意です。
また「ツーリングテント」として販売されているテントは基本的にロードバイクなどの自転車ではなくオートバイクを対象にしています。
大きさや重さが自転車向きではないことがあるので、必ず購入前に収納時のサイズを確認しておきましょう。
コンパクトにまとまるか
バイクパッキングにおいてはテントの収納サイズ以上に、コンパクトにまとまり車体に取り付けたバッグ類に綺麗に収まることが肝心です。
テントが50cm以下であってもバッグに収まらなければ意味がありません。
ロードバイクのどの位置にテントの入る最大容量のバッグを装着するのかは、個人の好みやロードバイク自体の構造が関わってくるため明確な答えはありません。
先にどの位置にどの程度のバッグを取り付けるのかを決めてから、そこにコンパクトに収納可能なテントを選ぶようにするといいでしょう。
ツェルトはどうか?
ツェルトとはテントのドイツ名である「ツェルトザック」の略称です。
本来はツェルトとテントは同じ意味なのですが、日本のアウトドアグッズの世界ではツェルトを超軽量の簡易型テントを指す言葉として使っています。
軽量であることからロードバイクでのキャンプに向いているとの考え方もありますが、簡易型のツェルトはテントに比べると快適性や安全性に大きく劣ります。
またツェルトは非自立式のものが多く、設置場所が限定されるという問題もあります。
ツェルトを使うのであれば泊まりではなく日帰りのキャンプで休憩用に利用するといった工夫が必要になるでしょう。
前室タープスペースがあると便利
ダブルウォール型のテントには就寝スペースに当たるインナーテントの他に前室タープスペースが生まれます。
ここにロードバイクをそのまま置いておくこともできますし、荷物をまとめる際にも便利です。
雨が降った際にも前室を活用することで調理を行いキャンプを続行することもできます。
また帰りの前には必ずロードバイクの安全チェックを行うことになりますが、その際にもテントの前室スペースがあると他のキャンプ客の目に触れることなく安心して作業を行うことが可能です。
おすすめテント10選
ロードバイクや自転車の旅ではテントを携帯することも可能です。ただし、どんなテントでもよい訳ではなく、それに適したテントが必要です。
今回は、自転車にも積めるおすすめの10モデルについて紹介していきます。コスト面やデザイン、携帯性、耐久性などの各方面で優れたモデルばかりです。
モンベル(mont-bell) テント クロノスドーム2型
出典:アマゾン
- 素材:キャノピー/68デニールポリエステルタフタ(通気撥水加工、難燃加工)、フロア/70デニールナイロンタフタ(耐水圧2000mmウレタンコーティング、難燃加工)、フライシート/75デニールポリエステルタフタ(耐水圧1500mmウレタンコーティング
- サイズ:長さ約230cm×幅130cm×高さ105cm、収納サイズ約17cm×17cm×35cm、ポールバッグ約6×6×44cm
- 重量:本体重量約2180g(ペグ張り綱スタッフバッグ込約2430g)
- 機能:独自の構造による広い天頂部。通気性に優れ、室内の温度調整も容易
- (構成)テント本体1、フライシート1、本体ポール1組、3mm張り綱5本、16cmアルミペグ14本、ポール応急用パイプ1本
モンベルのクロノスドーム2型は、大手キャンプ用品メーカーの小型の携帯テントです。
大人2人分がギリギリ寝泊まりできるサイズですが、一人旅ではゆっくりと眠れるスペースになっています。
素材も通気撥水加工、難燃加工が採用されているので耐久性もあるモデルに仕上がっています。
また、耐水圧1500mmウレタンコーティングによって雨天時も安心して利用できるのも強みです。
Featherstone 全米が愛した ツーリングテント 2人用
出典:アマゾン
- 【ツーリングに最適!】片手で持てるほど軽く、コンパクト!
- 重量2.27kg /内容物含む重量2.72kg
- 軽量、コンパクトでありがら航空機材でも利用される7001アルミ合金ポールにより丈夫さも兼ね備えています
- 【内容物/保証】・フライシート・インナーシート・ペグ・ガイライン・アルミ合金ポール・グランドシート
Featherstoneツーリングテントは、2.27kgという軽量さが売りのテントです。
初心者組み立て時間10分でできることから、テント設営になれていない方にもおすすめできます。
メッシュ機構で通気性抜群、気温、湿度を快適に保つ点にも注目のテントです。
全米累計販売数30,000個を誇る、実績のあるテントです。
Naturehike 1人用 / 2人用自立式 二重層テント
出典:アマゾン
- 【仕様】1人用、展開サイズ:長さ205㎝×幅(156㎝+95㎝)×高さ110㎝
- 収納サイズ:長さ40㎝×幅15㎝
- フライシート:20Ⅾナイロンシリカゲル
- インナーテント:B3高密度メッシュ
- 総重量約1.74㎏
- グランドシート:210T生地、PU3000、7001アルミ合金ポール採用
Naturehikeは中国のリーズナブルな1人テントです。
グランドシートがついているため補強可能で、二重層テントになっているのも特徴といえます。
総重量約1.8kgの軽量さも魅力といえるでしょう。
1人用なので、若干狭さと感じるかもしれませんが、1泊程度であれば気になることはあまりない事がほとんどです。
キャプテンスタッグ テント リベロ ツーリングテントUV M-311
出典:アマゾン
- 260 x 210 x 130 cm; 3.1 Kg
キャプテンスタッグドーム型2人用リベロ ツーリングテントです。
この製品は、ポリエステル70Dを採用し、強度もある程度あります。
それよりも魅力的なのはコストの安さ。
このクラスには破格ともいえるローコストなテントになっているので、とりあえずテントを持って行こうという方にもおすすめです。
ただし、コストを削減している分、若干設営がしにくいなどの不自由さも感じるかもしれません。
それでも、コストの安さは魅力的なテントです。
Naturehike 1―2人用 / 2―3人用 Mongar 超軽量
出典:アマゾン
- 【仕様】展開サイズ:約長さ210㎝×巾(60㎝+135㎝+60㎝)×高さ100㎝
- 収納サイズ:約長さ50㎝×直径15㎝
- 【材質】フライシート:20Ⅾナイロン生地、防水:4000㎜
- インナーテント:B3メッシュ+ふとう絹+20Ⅾナイロン生地,防水:4000㎜
- 重量:約1.8㎏(部品含まない)、部品:約0.2㎏
Naturehikeの超軽量Mongarテントは、風や雨を防ぐために20Dシリコンコーティングされた布でできているテントです。
運びやすさに加えて、雨にも強い点は数泊のロングライドにも適したテントとして、便利なテントといえるでしょう。
二層デザインで3シーズンに適用しているのもポイントです。
Night Cat ソロキャンプ 1人テント
出典:アマゾン
- 【軽量・コンパクト】重量:2㎏
- 梱包サイズ:42x12x12㎝
- 折りたたみ式のファイバーグラスポールのおかげで非常にコンパクト
Night Catソロキャンプテントは、カラーバリエーションが豊富で設営が簡単なテントです。
カラーが6色展開されており、アーミーグリーンやライトグリーン、グリーンなど定番のグリーン系から、オレンジ、ブルー、シアンブルーなどが用意されています。
組立は簡単で子どもでもできるくらいのシンプルさなので、設営になれていない方でも簡単に設営できます。
軽量重視の一層構造と、雨にも耐えられる二層構造のモデルが用意されているのも特徴です。
Naturehike テント 2人用 アウトドア キャンプ バイクツーリング
出典:アマゾン
- 【軽量でコンパクト】Naturehike「Pシリーズ」という名称の超軽量二重層テントです
- 2人用重量:2.1kg
- 収納サイズ:約14x14x44cm;3-4人用重量:2.8kg
- 収納サイズ:約18x18x48cm
NaturehikePシリーズ二重層テントは、2人用のゆとりあるコンパクトテントです。
2㎏を超える重量から若干重量面で不利ですが、収納サイズは圧倒的に小さく、コンパクトで携帯できる点がメリットとして挙げられます。
また、前後に出入り口、通気性抜群なので夏の宿泊にも適しています。
もちろん、虫対策で窓部分は古メッシュになっているのもおすすめできるポイントといえます。
UPF50+、PU2000mm+の基準をクリアし効果的な紫外線の遮断も期待できる仕様になっているのも特徴です。
HEWOLF テント 2人用 キャンプ ツーリングテント
出典:アマゾン
HEWOLFテントは、190T通気性ポリエステル布、B3高精度通気性メッシュといった素材を採用していながら、低コストなテントです。
高強度アルミ合金ポールを採用しているので風雨に強く安定しているのもポイントで、自転車ツーリングにも頼もしい存在といえるでしょう。
コールマン(Coleman) テント ツーリングドーム ST
出典:アマゾン
- 使用サイズ:インナーテント/約210×120×100(h)cm
- 収納時:約直径19×49cm
- 重量:4Kg
Colemanツーリングドーム STは、雨天時でも室内に直接雨が入り込まず荷物やシューズ置き場に便利な前室空間があります。
そのため、より快適に過ごせるコンパクトテントに仕上がっているのが特徴です。
そのうえ、ポールポケット式を採用し、設営もしやすくコンパクト収納になっているのも便利です。
【バイクツーリングテント1 】 ドッペルギャンガーソロキャンプツーリング用
出典:アマゾン
- 組み立てサイズ: (約) W210× L300× H105cm
- インナーサイズ:(約) W205× L80× H100cm
- 収納サイズ:(約) W45× D16× H16cm
- カラー:グレー
- 製品総重量(付属品含む):2.8kg
ドッペルギャンガーバイクツーリングテント1は、キャンプツーリングのためのソロ用テントです。
バイクなどの積載を意識した寸法45cmにしまえるサイズや分割収納ができる構造など、細かい点にも配慮した製品になっているのがポイントでもあります。
居室よりも広い前室で室内での作業もしやすいのが特徴です。
まとめ
ロードバイクで快適なキャンプするのに向いているテントは、重量3kg以下で50cm以内にまとめることができるダブルウォール型の製品になります。
特に2人用で前室スペースのあるタイプであればロードバイクをテント内に持ち込んでも無理なく過ごすことができるでしょう。
自転車ツーリングでテントを宿泊する際に重要なコンパクトなテントを用意する必要があります。今回は、おすすめしたいコンパクトテントを10モデルチョイスして紹介しました。
コストを重視したものや堅牢さを重視したもの、重量を軽量にしたものなど様々なテントを解説しました。どこに重きを置くかによって必要なスペックがわかるので一度検討してみましょう。
あまりにも安価で軽量なテントはキャンプ用品として最低限の機能を満たさない可能性が高くなるため、一定の投資はきちんと行うようにしましょう。